1月のPOS価格、ビール類の全面「▲」続く、消費重い和酒も下げ基調

全国のスーパーにおける1月の主な酒類のPOS平均価格(SKU単位)が明らかになった。最需要期の12月が全面「▲」だったところから、年を開けた1月は前月比こそプラス傾向だが、前年同月比をみると、「▲」一色となっている。1月はビールを筆頭に消費が厳しかった月であり、価格でのテコ入れも散々にあっただろうと推察される。 販売の厳しかったビール類は、ビール、発泡酒、新ジャンルといずれの主要品目が前年同月比「▲」となった。下げ幅は12月よりも激しい品目もみられる。販売動向の厳しい発泡酒、新ジャンルでそれが顕著だろうか。 和酒は清酒、焼酎ともに消費が厳しい情勢が続いており、特にここに並べるボリュームゾーンの品目は重たい消費が常態化している。価格でどうこうの問題ではないかもしれないが、ジリ下げが続いており、消費が芳しくない以上は強気なこともいえないだろう。小売店、メーカーともに知恵が欲しい。 消費が堅調なRTD、ウイスキーは価格も安定しているようにみえるがどうだろうか。両カテゴリーとも、小売店の競走に煽られ、価格を落としているとの声もあるが、全体で均すと大きな変動はなさそうか。 1月は、52銘柄のうち、前年比で上げが9銘柄、下げが41銘柄(比較不可が2銘柄)。12月に比べ、上げが3減、下げは3増となった。全国のスーパー約880店舗のPOSデータ(KSP-SP社調べ、当月は1,007店舗)をもとに、SKU単位による1月のPOS平均価格を集計した。