「黒ラベル」39年の歴史で初の全国型エクステンション、4月発売

サッポロビールは、「黒ラベル エクストラブリュー」を4月12日から数量限定で発売する。21年ぶりに前年売上を超えた「サッポロ生ビール黒ラベル」は、「ビール強化元年」の今年、39年の歴史で史上初となる全国型エクステンション商品を投入する。雑味のない爽快な後味が特徴。350ml缶・500ml缶、アルコール5.5%、オープン価格でメーカー出荷価格は「黒ラベル」と同じ。販売計画 は25万c/s。「バラエタルものは出さない。あくまで黒ラベルらしさを追求し、黒ラベルに帰ってくるための限定商品」(同社)。アルコール分は5%の「黒ラベル」より若干高め。
本商品は、2015年日本育種学会賞を受賞したサッポロ独自の「旨さ長持ち麦芽」を贅沢に100%使用し、喉ごしのうまさと爽快な後味を追求した。「旨さ長持ち麦芽」とは、ビールの風味を劣化させる成分(LOX-1〈ロックスワン〉:脂質酸化酵素)を持たない大麦から生まれた麦芽(LOXレス麦芽)のこと。
同社は17日に本社で記者発表会を行い、ブランド戦略部の武田悟季シニアマネージャー(写真)が説明した。武田氏はまず「黒ラベル」の現状について「発泡酒・新ジャンルへの流出が続いていたが、2014年から上昇トレンドに転換した。スタンダードビール全体のトレンドを上回る伸長を続け、シェアも拡大している。昨年9月の競合大型商品発売の影響も微減だ」と延べ、好調の要因として「家庭用のカバー率の向上」「業務用での呼称統一」を挙げた。