高アル果汁系の「ど真ん中」の大型RTD新商品、「もぎたて」発売-アサヒ

アサヒビールは4月5日に高アルRTD新商品「もぎたて」を発売する。収穫後24時間以内に搾汁し、また仕込みの低温殺菌などで、果実本来の香味成分の劣化を抑制した。アルコール9%。「レモン・グレープフルーツのど真ん中の市場では、これまで新たな価値・明らかな優位性を持った商品を提案することができなかったという反省がある。今回、市場リサーチと開発に3年間をかけ業界初の“鮮度”という価値を持った自信作だ。野球で例えれば、これまでカクテルパートナーや辛口焼酎ハイボールなど1、2、7、8番しかいなかったが、3、4、5番のクリーンナップが張れる。これでRTDポートフォリオは完成した」(同社)。

「新鮮レモン」「新鮮グレープフルーツ」「新鮮ぶどう」の3フレーバー6アイテム。缶500ml(小売191円)・缶350ml(141円)、初年度販売目標はブランド計で500万箱(4月~2017年3月、250ml×24本換算)。合せて、プリン体ゼロ・糖類ゼロ・着色料ゼロ。

同社は18日、記者発表会を開催し、平野伸一取締役副社長(写真)、田中晃取締役マーケティング本部長が登壇した。

まず平野副社長が開発の背景を説明し「近年伸長しているRTD市場で、当社は前年比102%と、市場全体に全く追いつくことができず、最大の課題となっている。これを克服して、総合酒類のリーディングカンパニーを盤石のものとすべく、強いブランドを提案する。市場では7%超の高アルコールが伸びており、そのうち半数がレモン・グレープフルーツであり、その市場は4,300万箱あるとみている。不退転の決意で、ここに投入する。3年間、徹底的な市場調査を行ない、87%が“おいしい”“購入したい”と答える、納得頂ける、期待に応え得る、商品を、ど真ん中で実現できた。史上最大規模の50万人サンプリングを量販店店頭などで実施する。必ず満足頂けると確信している。当社は今年から新中計が始まったが、初年度はまず500万箱、ここからRTDの成長ドライバーに育てていきたい」とした。

(続きは本紙で)