サントリーの1~3月のビール類販売、前年比3%増、ビール1割増

サントリーの1~3月累計のビール類販売状況は、前年比3%程度の増となり、市場より5ポイントほど高い実績となった。とくに、ビールカテゴリー市場は前年並みで推移したとみられるなか、同社ビールは1割程度のプラス。「ザ・プレミアム・モルツ」が堅調に推移したことに加えて、「ザ・モルツ」が寄与した。

「ザ・プレミアム・モルツ」は、3月1日に発売した「ザ・プレミアム・モルツ〈香るエール〉」など、積極的なマーケティング活動を行い、1~3月累計で前年比1%増の298万c/sとなった。「香るエール」の3月までの販売数量は51万c/sで、順調な滑り出しとなった。購入理由として、「新製品」の要素に加えて、フルーティーさなど、これまでなかった味わいへの評価が高いという。

「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」は、1~3月で約10万c/sを販売(3月単月は約5万c/s)。店頭醸造家セミナーは、3月末時点で全国12店舗で実施。4月末までに約30店舗での実施を計画しており「今後も、しっかりと商品の価値を伝えることで、スーパープレミアムクラスという新しい価格帯の市場を創造したい」(同社)。

「ザ・モルツ」は、1~3月で133万c/sを販売(3月単月は50万c/s)。「年間計画達成に向けてオンラインの進捗」(同社)。2月15日から「EXILE TRIBE×The MALT’S UMAMIで乾杯!」キャンペーンを実施、さらに3月29日から「同 オリジナルグッズ入りUMAMI缶当たる」インスタントウィン形式キャンペーンを開始するなど、マーケティング活動を展開した。

「金麦」シリーズは、1~3月の新ジャンル市場が前年比3%程度減と推定されるなか、前年比106%と市場を大きく上回った。「金麦〈糖質75%オフ〉」も、110%と好調に推移した。