「今年後半に向けて交渉加速、早期の日・EUのEPA締結を」英ユースティス農相が本紙インタビューに応じて

23、24日に新潟市で行われたG7農相会合に出席するため来日したジョージ・ユースティス農業・食糧・海洋環境担当国務大臣は、22日、食品産業新聞社のインタビューに応じて、日本とEUの早期の経済連携協定(EPA)締結などを求めた。本紙関連のインタビューは次のとおり。
2015年、スコッチの対日輸出は前年比36%のプラスになったことについて「嬉しい限りだ。スコッチは、英国の食品・飲料の分野で、最も成功した品目といえる。日本だけでなく、新興国などグローバルに増えている。これは、数十年にわたる優れたマーケティング活動の成果と考える。スコッチの強みは、たくさんのブランドがあり、消費者のそれぞれのお気に入りがあること。一方で、多様性ある蒸留所が、輸出に関しては、協会で団結して、一緒に努力している。日本では“角ハイボール”が大人気だと聞いている。オンザロック、ハイボールあるいはそれ以上に薄めて、など、いろいろな楽しみ方も魅力のひとつだ」と手応えを語った。
ジン、シードルその他については「ロンドン・ジンは、10、20年前まで“ダサい”というイメージだったが、最近は“クール”なドリンクとしてロンドンで好まれるようになっており、日本でも大きなポテンシャルがあると思う。もちろんシードルは英国の特産品だ。そして、最近では世界中で、スパークリングワインが賞を取っている。各地のレストランに需要があり、これも日本市場に歓迎されると思う」と期待を込めた。