志比田第二増設工場を建設へ、能力25%増、日産2,000石体制-霧島酒造

霧島酒造は24日、志比田工場を増設すると発表した。本社工場、本社増設工場、志比田工場、志比田増設(第一)工場と既存の4ライン(日産1,600石)に、今回志比田第二増設工場を建設し、日産400石のラインを整え、日産2,000石(総能力は25%増)の生産体制に増強する。今年7月に着工、2018年8月の稼働予定。同時に焼酎粕リサイクルプラント、貯蔵タンクも新設し、総工費157億円を投資する。今年5月に創業100周年を迎え、売上高は増加しており、「生産能力を向上し、焼酎の貯蔵における余裕ある熟成期間の確保と原料甘藷不作時の対応」強化を図る。敷地面積は3万1,984㎡。
新設する志比田第二増設工場は、霧島ファクトリーガーデン施設に隣接しており、既存向上と周辺景観との調和を図るようにデザインし、防音等の環境対策にも配慮する。宮崎県では、焼酎の生産量が消費量を上回っており、製造免許が新規に下りない関係で、能力を増やすには「増設」という形を取らざるを得ない事情がある。そのため、第二増設工場は既存の志比田工場、志比田増設工場と隣接する土地を一部購入する形で設置する。
焼酎の生産能力は25%増強することになり、「各工場の稼働率を下げることができ、余裕をもったメンテナンス計画が実施できる」ことも建設の狙いだ。