4月の清酒出荷は2.0%減、吟醸、純米は増加、1~4月全体は1.2%減

日本酒造組合中央会がまとめた4月の清酒出荷数量は前年同期比2.0%減の4万5,252klとなった。前年4月は仮需反動の裏で17.7%増だったので、13年当時(4万6,991kl)と比較すると、3.7%減とダウントレンドは否めない。ただ、明るい希望は、吟醸酒(前年4月20.6%増→今年4月8.8%増)、純米酒(16.4%増→3.8%増)の増加基調。一方で、本醸造(16.7%増→8.1%減)、一般酒(17.6%増→3.9%減)は13年水準と比べても、本醸造が15.1%減、一般酒が9.5%減で、本醸造の方がダウントレンドがきついだろうか。
主産地の4月単月は、兵庫(14.2%増→0.5%増)、京都(24.9%増→1.3%減)、新潟(12.6%増→3.8%減)、埼玉(32.1%増→5.7%減)、秋田(19.0%増→1.7%増)、福島(23.7%増→2.9%減)、愛知(16.6%増→9.9%減)、広島(21.1%増→7.0%減)、千葉(5.0%増→4.7%減)となっている。今年もプラスとなっている県は一般酒がプラスになっており、逆に今年マイナスの県は一般酒が落ち込んでいる。本醸造は主産地ではプラスがみられない。
吟醸、純米はほぼどの主産地でも伸びているが、新潟と広島が吟醸系でマイナスとなっており、兵庫が純米酒でマイナスとなっている。
なお、1~4月は全体で1.2%減。前年1~4月は2.2%減なので、ダウントレンドを脱したいところ。本醸造、一般酒のダウントレンドをせめて緩やかにできないか。