3月の酒類課税2.5%増、1~3月は1.3%減、4~3月1.6%増-国税庁

国税庁がまとめた3月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比2.5%増の75万2,428kl、前年3月は仮需の裏で11.8%減だったことを踏まえると芳しいとはいえない数字。1~3月でも1.3%減で、前年1~3月が7.2%減だったことを考えると低調に推移している。4~3月では1.6%増(前期3.8%減)で、2期ぶりの増加になったが、13年度(2.0%増)の数字には届かず(対比は2.2%減)、12年度も下回った(対比0.4%減)。

1~3月でみると、ビール(前年1~3月8.6%減→今年1~3月0.9%減)の減少が大きく、リキュール(9.1%減→1.5%減)も同様。最大ボリュームのこの2つが全体を引き下げている。プラスはウイスキー(16.0%増→12.5%増)、スピリッツ等(13.6%増→17.6%増)、ブランデー(3.3%減→6.3%増)、単式蒸留焼酎(13.7%減→1.6%増)だけで、このうち単式蒸留焼酎は前年のマイナスが大きいため、ウイスキー、スピリッツの好調さだけが光る。堅調だった果実酒(2.4%減→0.8%減)も3月単月(3.4%減→4.4%減)のマイナスが響いた。

輸入酒は1~3月(3.3%減→5.2%減)で低調気味で、リキュール(8.2%減→13.1%減)、果実酒(0.6%増→0.1%減)が伸びない。