16年務めた國分会長が退任、新会長に松川隆志氏を選任-卸中央会

全国卸売酒販組合中央会は22日に第63回通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で國分勘兵衛会長が退任し、新会長に松川隆志氏(日本酒類販売社長=写真)を選任した。
國分会長=アベノミクスに批判はあるが、企業業績が大きく改善し、社内留保も大きく増えた。しかし、それが経済の好循環に還流していないという足踏み状態が続いている。当業界も、マーケットが縮小し、景気がはなばなしく拡大することは難しい。消費税増税は2年半延期されたが、吉と出るか凶と出るか。とりあえず、軽減税率の導入時期が伸び、余裕が出来たことは良かった。
酒類のマーケットは、消費者と小売業の変化を大きく受けている。今回の酒税法などの改正により、国税庁で公正な取引の基準の策定が行われることになるが、生産者と小売業のあいだで、需給関係が崩れている現在、過当競争の狭間で、卸売業は非常に微妙な立場になっている。関係当局の指導をあおぎつつ、みんなで常識を持って対応する必要がある。
卸のマージン、差益が何によって構成されるのか、長年の検討課題である。需給関係によるのか、機能の対価によるのか、過当競争位の激化によるのか。これは十分な検討が必要だ。
さて、今回、役員の改選だが、私は平成12年、2000年に篠田会長から引き継いで16年が経過した。会長の職を退任させて頂きたいと考えている。