2021年のクラフトビール市場、シェアの半分を獲得へ-キリンビール

キリンビールは、2021年にはクラフトビール15万klの市場のうち、よなよなエール含むクラフトメーカーとのキリン連合で約半分のシェア獲得を目指す。CVS限定で発売している「グランドキリン」を、9月13日から販売チャネルを拡大する。スーパーなど量販店やECへ広げる。クラフトの生産能力を拡大し、現在の滋賀工場に加えて、取手工場でも生産する。
キリンビールは19日にクラフトビールの取り組みについて説明会を開催した。田山智広マスターブリュワーが登壇した。まず2016年からの中期計画に触れて「ビールカテゴリーの魅力化が一つの柱だ。そしてそれは“一番搾り”の継続強化と、クラフトビールブランドの育成の2つだ」とした。「ビールカテゴリーは、底打ちからやや上向いてきている。この鍵はクラフトビールだ」としたうえで、同社の役割について「市場変化をキリンがリードして、ビールカテゴリーをさらに魅力的なものにしていく。均質で、生活に根付いた〈いつものビール〉〈とりあえずビール〉から、これからは、〈地域性・季節感〉〈人と人との絆・つくり手の想い〉〈個性を楽しむ〉などにしていく。その象徴的な取り組みが、“47都道府県の一番搾り”“スプリングバレーブルワリー(SVB)”だ。“47都道府県の~”は、既に発売した都道府県で、高い商品認知率を獲得し、特に若年層から高い支持を得ている。一言で言えば、これは“地元愛”だ。そしてこの“ローカル”は、クラフトの一要素でもある」と述べた。