27BYの清酒出荷は1.2%減も、吟醸2ケタ増、純米も6.1%増で伸長

日本酒造組合中央会がまとめた平成27BY(2015年7月~16年6月)の清酒出荷数量は、前年比1.2%減の54万8,714klで4年連続のマイナスとなった(概数比較。国税庁の確数との比較では1.6%減)。前BYの2.2%減からは減少幅がやや緩んだものの、一般酒(3.7%減)、本醸造酒(4.7%減)は減り止まらず。
ただ、吟醸酒(前期9.9%増→今期10.0%増)、純米酒(3.2%増→6.1%増)は増加幅を拡大しており、勢いは加速している。この伸びが全体の縮小幅を縮めたが、プラスに転じるまでには至らなかった。
主産地では、27BYでプラスは福島0.8%増くらいで、他はすべてマイナス。いずれも一般酒、本醸造が大きなマイナスとなっている。他県で2ケタ以上の伸びは山口(38.8%増)だけ。5%以上の伸びは岐阜(6.5%増)、徳島(5.7%増)で前期マイナスから転じた。
今年1~6月計では、0.7%減。吟醸酒9.7%増、純米酒7.4%増と好調を続けている。一般酒、本醸造は3~4%のマイナス。
6月単月では、全体が1.0%増。前年6月が5.0%増だけに堅調といえるか。一般酒が0.7%減と踏ん張ったのが大きいだろうか。