5月の酒類課税4.7%減、1~5月は0.8%減-国税庁

国税庁がまとめた5月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比4.7%減の67万6,548klだった。1月(9.2%減)以来のマイナスで、1~5月(0.8%減)もマイナスに転じた。要因はビール(7.3%減)、リキュール(6.6%減)といったボリュームゾーンの減少が大きいが、発泡酒、新ジャンル(その他の醸造酒)、和酒など軒並みダウントレンドが続いている。
1~5月でプラスで目立つのはウイスキー(前年1~5月は18.5%増→9.2%増)、スピリッツ類(15.0%増→14.6%増)くらい。ただ、リキュール(4.4%減→0.1%増)、単式蒸留焼酎(4.5%減→0.7%増)の踏ん張りが光る。他は、果実酒(0.7%減→3.0%減)もこのところマイナスで、ビール(2.4%減→0.9%減)、発泡酒(9.1%増→8.1%減)、新ジャンル(11.3%減→6.8%減)とビール類の減少は響く。和酒は清酒(3.1%減→1.1%減)、連続式蒸溜焼酎(4.9%減→2.4%減)とマイナスで、乙類の奮闘がどこまで続くか期待される。
輸入酒は1~5月で6.5%減。ボリュームゾーンの果実酒(3.6%減)、リキュール(11.3%減)が減少しており、甲類(10.4%減)も2ケタ減と元気がない。