7月の清酒出荷は8.5%減、吟醸は増も純米は減、1~7月は1.7%減

日本酒造組合中央会がまとめた7月の清酒出荷数量は、前年比8.5%減の3万3,915klとなった。前年7月は3.9%増の裏だが、本醸造、一般酒がともに2ケタ減で、頼みの吟醸酒も1.6%増では全体は大幅減になる。純米酒は昨年5月以来の現象で、前年7月が8.5%増だったことも影響したか。

1~7月では、全体が1.7%減。前年1~7月が1.3%減だけに、ジリジリと下がっている状況だ。ただ、吟醸酒は8.5%増(前年1~7月は10.7%増)、純米酒は6.0%増(同3.4%増)と勢いの衰えは感じない。

主産地をみると、7月はいずれも2ケタ増に近い減少幅で、本醸造、一般酒の減少幅が大きいことが共通している。全体がマイナスとなった純米酒は、主産地では京都(21.9%増)、愛知(55.4%増)、秋田(1.4%増)だけが増加しており、他は減少。新潟は8.8%減と寂しい。市場自体が全体に冷えているのかもしれないが、夏場の提案の盛上げが一層必要になり、季節提案のマンネリ化だけは防ぎたい。