天候影響で西高東低が顕著、無糖茶・アイスが好調-食品夏物まとめ

今年の夏物は、首都圏での梅雨明けが遅く、8月は上旬こそ暑い日が続いたが、中旬以降は雨が多く、夏物販売の環境としてはもう一つ。一方、関西以西は大阪で猛暑日23日を記録するなど、軒並み高温で夏物は順調に推移した。今年の夏物ははっきりした西高東低となった。8月17日に台風7号が北海道に上陸、以後、5日の12号の長崎上陸で5つ目の上陸と8月中旬以降は台風に振り回された。表に7~8月の気象概況を示したが、8月の西日本の暑さは異常ともいえる。
【清涼飲料】清涼飲料は猛暑で市場拡大が期待されたが、7月は関東の梅雨明けが遅く、8月は台風が続いたことから、前年を若干上回る実績にとどまった。特徴は、夏を代表するスポーツ飲料などの止渇飲料の売り上げが今ひとつだったこと。一方で、話題の多い無糖茶は伸長し、消費者ニーズに応えてボトル缶のラインを充実させたコーヒーも伸びた。9月中旬までは、残暑もあるため止渇飲料で最後のひと押しを行い、下旬からは味覚・容器を拡充しているホット商材で成長を目指す。