ビール8%減・ワイン1割減で、トータル9%減-8月の酒類輸入通関

財務省関税局が発表した8月の酒類輸入通関実績は、ビール、ワイン、発泡酒の減少を受けトータル9%減となった。

ビール・新ジャンル、発泡酒ともに6月以来、3カ月連続の減。新ジャンル・発泡酒は2カ月連続の2ケタ減となった。

ワインも、2L以下のボトルワインが前月の14%減に続き10%減となったが、日本でボトリングされるブランド増に伴い、バルクワインはトップのチリが26%増、2位のアメリカは単月で81%増、トータルでは前月に続く3割増となった。スパークリングワインは5%減。

ハードリカーでは前月減少となったウイスキーが22%増。減少が続いていたリキュールが単月27%増となったほか、ウォッカ、ジンも微増となった。

●ワインは上位3カ国が減、ビールは単月で独・米・英・愛・豪が大幅増

ワインは、トップのチリをはじめ、上位3カ国が減少となった。チリ、アメリカの減少は、バルクワインの増加も影響している。累計で前年を上回っているのは、チリとアメリカのみ。また、表にはないが、10位のポルトガルは前月の2.3倍に続き、2倍規模となり、累計でも5割増と躍進している。

ウイスキーは、英国積みが35%増、米国積みも7%増となったが、バーボンは単月累計共に2ケタ減。

ビールは、トップのメキシコが単月で2ケタ減。ドイツ、アメリカ、英国、アイルランド、オーストラリアは単月で2ケタ増となったが、累計で前年を上回っているのはメキシコ、ベルギー、アイルランド、大韓民国。

発泡酒・新ジャンルは、韓国・タイ共に前月に続く2ケタ減。累計でも2ケタ減が続いている。