今年100周年、NZ「バビッチワイン」3代目が来日-明治屋

ニュージーランドワインの輸出が好調だ。2016年はワイン全体で34%(前年比)の伸びを見せている。中でも白ブドウから造られるソーヴィニオン・ブランは41%増、生産量も全体の72.3%と他の品種に比べても圧倒的に多い。来日した今年100周年を迎えた「バビッチ」社の3代目、デイヴィッド・バビッチ氏に話を聞いた。

「ワインの歴史はクロアチア人から」

ニュージーランドのワインの歴史は19世紀終わりに入植してきたクロアチア人たちによって始まる。入植当初、カウリガム(樹液が化石化したゴム)を採掘することで生計を立てていたクロアチア人たちが初めてワイン造りを始めたのは20世紀初頭のこと。北島のオークランドから始まった。

ニュージーランド会社設立により、当時から暮らしていた多くのイギリス人たちのために、50年代まではフォーティファイド(酒精強化)ワインを造っていたが、やがてテーブルワインへの移行ムードが高まりだしオークランド周辺の土地が高騰、ワイン畑の他地区への拡張が始まる。南島のマールボロ地区での栽培は1973年から始まり、1985年、ここで造られたソーヴィニヨン・ブランが称賛されるようになると人気は一気に広まり、今や「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランといえばマールボロ」という代名詞となった。

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