「氷結」から「mottainai」シリーズ発売、フードロス削減訴求、第1弾は横浜市産和梨の「浜なし」/キリンビール

キリンビール「氷結 mottainai 浜なし」
キリンビール「氷結 mottainai 浜なし」

キリンビールは5月7日から「氷結 mottainai 浜なし」(500ml・350ml、アルコール分5%)を期間限定で発売する。価格はオープン価格だが、CVSでの想定価格は350mlで税込179円、500mlで240円。

同シリーズ発売に合わせ、同社では果実のフードロス削減および生産者支援につながる「氷結 mottainaiプロジェクト」を発足する。規格の問題で廃棄される果実を「モッタイナイ果実」と位置付け、商品に使用することでフードロスを削減すると同時に、商品の売上げ1本につき1円を生産者へ寄付する。今後は、さまざまな地域特産の果実を使用することで、継続的に日本全国の果実農家の支援に取り組んでいくという。また、若年層との親和性が高いRTDにおいて、“おいしさ”と“社会貢献”を両立した新商品を発売することで、若年層を中心に共感の輪を広げ、さらなる市場拡大にも貢献する。

第1弾となる「氷結 mottainai 浜なし」は、横浜のブランド梨である「浜なし」の「モッタイナイ果実」を使用した。みずみずしく甘みのある、「浜なし」ならではのおいしさが感じられながら、スッキリとした爽やかな味わいが特長。販売目標は18万ケース(350ml×24本換算)で、「浜なし」約2万2,000個分のロス削減と、生産者への寄付金額は400万円を目指す。また、5月には都内でポップアップイベントの開催も予定している。

〈廃棄は1年で6t、生産者からは期待の声〉

15日には東京都渋谷区の渋谷ヒカリエで発表会を開催した。今村敬三執行役員マーケティング部長は「2001年の発売以来“氷結”は約100種類の果実を使用し、商品数は約500種類。果実を使用したチューハイの発売を通じて成長してきたブランドで、日々果実を育ててくださる生産者に支えられているブランドだと考えている。今回は“モッタイナイ!を、おいしい!に”を合言葉とし、支援する側、される側の一方通行な関係性ではなく、パートナーとして“氷結”ならびに果実生産の発展に繋がる仕組みを構築するほか、RTD市場に“社会貢献できるチューハイ”という新たな価値提案を行うことで、若年層も含めたお客様の選択肢を広げ、市場拡大を目指す」と話した。

渋谷ヒカリエでの発表会
渋谷ヒカリエでの発表会

「氷結」ブランド担当の加藤麻里子氏は「果実に根ざしたチューハイづくりを進める中で、生産者が直面する様々な課題を知った。その中で最も驚いたのが、味はおいしいのに規格の問題で青果として販売できず、さらには加工品にもならずに廃棄されている果実のフードロスだ。生産者がおいしい果実を作ってくれることで氷結は存在していると言っても過言ではない。お客様においしい果汁のチューハイを届け続けるために、生産者に対して何かできることはないかと考えた。できるのであればお客様とともに解決できないか、お客様にも農家の皆様が直面している課題を知ってもらえないかと考え、今回のプロジェクトの仕組みを構築した」と話した。

第1弾の「浜なし」は、「樹上で十分に完熟させ、朝採りの果実をその日のうちに直売しているため、新鮮でみずみずしく糖度も高い。その一方、樹上で完熟させる栽培方法は果肉の一部が半透明になる“みつ症”にもなりやすく、どうしても破棄されてしまう果実が存在する。とはいえ、味わいには全く問題がない。みずみずしいおいしさが“氷結”にぴったりだったことや、産地がキリンビール発祥の地である横浜で作られる果実であったことから、第1弾を“浜なし”で発売することとした」と話した。

その後行われたトークセッションではキリンビールの開発担当者のほか、浜なしの生産者2名、JA横浜営農部から2名が参加し、生産の現場からの意見を伝えた。「JA横浜として把握しているだけで、1年で廃棄される“浜なし”の量は概ね6万個ほどになる。ただ、天候によってはみつ症が多発してしまうこともあり、その場合廃棄される果実は通常の3~4倍にもなる。今回キリンビールとともに課題解決に向けての取り組みを進めることで、生産者が持つ多くの課題を解決できればと考えている」。

〈酒類飲料日報2024年4月16日付〉

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昭和42年(1967年)8月
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