豚肉、牛肉とも安定価格を引上げ、豚肉安定基準価格は15円高の440円に-農水省

農水省の畜産部会が14日、東京・千代田区の三番町共用会議所で開かれ、15年度の畜産物価格を諮問した。指定食肉の安定価格、肉用子牛補償基準価格・合理化目標価格とも、消費税増税の影響もあった昨年に続いて2年連続で引き上げられた。

豚肉では、09年度~13年度の生産費の平均に対して、15年度の推定生産費が流通飼料、労働費、光熱費などの上昇によって1.086倍になることにより、安定上位価格で590円(前年度550円)、安定基準価格440円(同425円)とそれぞれ引上げとなった。牛肉では07年度~13年度の生産費の平均に対し15年度の推定生産費は去勢肥育和牛で0.955倍、乳用オス肥育牛で1.019倍となった。これらの結果、安定上位価格は1,125円(同1,105円)、安定基準価格は865円(同850円)となっている。また肉用子牛の保証基準価格では、生産コストの変化率(輸入自由化前7年間の子牛生産費に対する15年度の推定生産費)は黒毛和種子牛で1.033倍、乳用種で0.755倍となっているが、算定の結果それぞれ引上げとなった。