第2回畜産課長会議を開催、鳥インフルの対応などの質問が上がる-農水省

農水省は22日、平成26(2014)年度第2回畜産課長会議を省内で開いた。会議では、14年度補正予算と、15年当初予算について、畜産関係の各課から都道府県へ説明が行われた。特に、現在問題となっている鳥インフルエンザについては、消費・安全局の動物衛生課の説明時に大規模な農場での発生時の具体的な対処方法について複数の質問が上がり、各県の緊張感と関心の高さが伺えた。

冒頭、原田英男畜産部長(=写真)は、「年末年始の鳥インフルエンザについては各県大変な緊張感を持って対応をしていただいた。4県5カ所が発生しており、大変素早い対応をしていただいて一件ごとに点の段階で素早い封じ込めが出来ている。こういった防疫に対する万全の備えがあって、畜産の安定的な生産と安心した経営を保つことができる。昨年は子牛価格が60万円を超える高値に高騰したほか、畜産物の売り値も戻っている。この原因は、生産が縮小することによる供給の減少で、消費者からすれば価格が上がるなら輸入を増やせばよいということにもなる」と語った。

また、14年度補正予算と15年度当初予算を合わせ畜産関係で500億円を積み増したことに関連して、「クラスター事業で強い農業作り交付金と別枠で農家の使いやすいものを確保した。これは都道府県の取組みにも成功がかかっている。事前の調査では480件を超える手が挙がっており、前向きに取組んでいただいている。ただ投資を行って畜産基地を作るというのでは、過剰、無駄な投資に結び付く可能性がある。みなさんにいろんな知恵を出してもらい、その知恵を生かして、畜産が地域にあってよかったといってもらえるような取組みにしたい」と語った。