12月の豚肩肉調製品輸入31.5%減の0.8万t、CIF価格430円に 、2014年輸入量は3.1%減の13.4万t、価格上昇で9月以降は1万t割る

貿易統計によると、2014年12月の豚肉調製品(20%関税)の輸入量は前年同月比21.3%減の1万3,100tと7月以降、6カ月連続で前年同月を下回った。このうちシーズンドポークなどに使われる肩肉調製品は、北米の現地相場高と円安により㎏当たり米国で442円、平均でも430円に達したことで大きく減少した。一部は、味付けせず挽いただけのグランドポーク(冷凍豚肉に分類)に移行したもようだ。

豚肉調製品の内訳は、豚モモ肉調製品が479t(32.2%減)、豚肩肉調製品8,312t(31.5%減)、その他の豚肉調製品4,309t(13.3%増)だった。

シーズンドポークなど肩肉調製品は、米国が36.0%減の5,771t、カナダは35.9%減の1,127tとなっている。12月の肩調製品の価格(CIF価格)は、米国がkg当たり441.5円(前月429.2円)、カナダ381.1円(前月412.2円)、全平均で429.5円(前月425.9円)となった。カナダは400円台を割ったが、米国は逆に上昇し440円台となった。

2014年の輸入量は、豚モモ肉調製品が6,161t(9.4%増)、豚肩肉調製品13万3,650t(4.1%減)、その他の豚肉調製品4万4,603t(7.9%減)だった。うち肩肉調製品は、現

地相場高が見込まれる中で早めの手当てが行われ、5月には1万5,911tまで増加したが、その後減少に転じ、価格が400円を超えた9月からは1万tの大台を下回って推移している。国別には米国は5.1%減の9万9,507t、カナダは12.8%増の2万324tだった。