農水省原田畜産部長と記者懇談会を開催-農林記者会 、原田部長「畜産クラスターでは地域の畜産をどうするか考えてもらうことが重要」

農林水産関係の専門誌紙で構成する農林記者会は20日、省内で農水省生産局の原田英男畜産部長との懇談会を開いた。懇談会で原田部長は大幅に増額した平成26(2014)年度補正予算、平成27(2015)年度当初予算での畜産関連の事業について、その意義を説明した。

原田部長は、「酪肉近(酪農及び肉用牛生産の近代化のための基本方針)も大詰めで、養豚農業振興法の基本方針なども揃いつつある。予算は補正と当初合わせて500億円増の2,300億円台と注目を浴びており、特に畜産クラスター事業も評判が良く予算が足りなくて困っているような状況だ。家族経営でも一戸一法人であれば対象、リース事業も2分の1の補助率にしたりと補助率も上がっているが、ただ投資のためのハード事業のためのものではなく、生産基盤の弱体化した地域の畜産をどうしていくのか考えてもらうことが一番重要だ。そのためソフトであるクラスター計画と立体的に進めることが必要。お金をただたくさん使うのではなく、地域の農家や住民の理解が無ければできない事業にしっかりと取り組むことを考えてほしいと都道府県に伝えている。単純に施設が出来て良かったという事業にはしたくない」と目玉事業であるクラスターについて説明した。