12年度の畜産生産額1.3%増2兆9,466億円-農業・食料関連産業経済計算 、食品工業は1.4%増、と畜(卸売)2.8%増、食肉加工品は1.2%増に

農水省は3月27日、2012年度(平成24年度)の農業・食料関連産業の経済計算をまとめた。それによると、同年度の農業・食料関連産業の国内生産額は95兆2,297億円で1.2%増加した。これは全経済活動の10.5%を占める。部門別には、農業林漁業が7.7%増の11兆3,492億円、食品工業が1.4%増の34兆795億円、関連流通業が0.2%減の24兆2,572億円、飲食店が1.1%増の20兆5,457億円だった。

農業生産のうち畜産部門の国内生産額(生産物を生産者が出荷した時点の消費税を含む価格で評価した)は名目(物価変動を考慮した数字)で1.3%増の2兆9,466億円だった。品目別には、肉牛は1.8%増の7,292億円となった。震災後のセシウム問題からの消費回復で相場が上昇したことで前年を上回った。肉豚は2.2%増の5,421億円、肉鶏は13.3%増の2,941億円となった。肉豚は出荷頭数の増加したことが要因とみられる。