ハムソー10社の2015年3月期売上高8.6%増、営業利益は29.6%増

ハムソー・食肉関連各社の2015年3月期連結決算によると、対象企業10社(一部2月期決算)の売上高は前年同期比8.6%増、営業利益29.6%増、経常利益27.7%増、当期純利益は52.4%増と、増収増益となった。

同期は前期に引き続き輸入食肉、国産食肉とも牛・豚・鶏とすべての畜種で相場が上昇し、食肉売上が増加する一方で、ハムソーなどの原材料高につながった。セグメント別にみると、各社とも食肉の売上高が増加、ハムソー・加工品の売上高も増加となった企業が多数を占めた。しかし利益面では、食肉は供給がタイトな中で利益を確保することができた一方で、ハムソー・加工品では、大幅な原材料費の高騰を価格改定・コスト改善でカバーできず減益となった。国内、海外の全ての食肉相場の上昇の影響が、食肉事業とハムソー・加工品事業で明暗を分けた形になった。

対象10社の売上高は3兆150億円(1,000万円以下切り捨て、以下同じ)で前年同期比8.6%増加した。10社すべてが増収となり、合計で3兆円の大台に乗った。2013年3月期は増収6社、減収4社だったが、14年3月期、15年3月期と2期連続で10社すべてが増収となった。