7月の牛飼養頭数は前年比2%増加の9,840万頭、繁殖雌牛の保留進む-UsDA

米国農務省(UsDA)が24日に公表した7月1日現在の牛の飼養頭数は9,840万頭に上り、前年同月比2.2%増加、12年7月と比べても0.6%わずかに上回った(13年は財政の壁などの影響で未公表)。11~12年の干ばつで繁殖雌牛の淘汰が進んだが、降雨(米西部地域除く)による牧草環境の改善や飼料価格の低下、肥育素牛価格の高値推移など肉牛生産者の経営環境が好転していることから、繁殖雌牛中心に保留が進んだためとみられる。7月1日時点の総飼養頭数が前年を上回ったのは06年ぶり。

種類別にみると、肉用繁殖雌牛は前年同月比2.5%増の3,050万頭と、7月時点としては再び3千万頭台に回復した。さらに500ポンド以上の肉用繁殖後継牛に至っては同6.5%増の490万頭となり、牛群の再構築に向けた兆候が伺える。また15年の子牛の生産頭数(推定値)も3,430万頭で前年を1.2%上回るとみられている。