牛肉3.9万t、豚肉6.5万t、鶏肉は4.7万tで牛肉を上回る-6月畜産物輸入

財務省が30日に発表した6月分の貿易統計によると、畜産物関連のうち牛肉は3.9万tで前年同月比11.3%減少、豚肉は6.5万t・同2.6%減、鶏肉は4.7万t・12.7%増となった。前月から牛肉は3,025t、豚肉で4,470tそれぞれ減少した半面、鶏肉は1万t以上増加しており、4カ月ぶりに牛肉の輸入量を上回っている。本紙予想に比べて、豚肉は1千t、牛肉は4千tも下回った半面、鶏肉は3千t上回る結果となった。

[牛肉]チルドは前月から1,432t増えたものの、円安などコスト高で前年同月を5.3%下回った。また、フローズンは国内在庫が多いこともあり前月から4千t以上減って、同15.6%減の2.2万tに抑えられた。

[豚肉]チルドは暦の関係で前月から1千t弱減ったものの、前年同月比12.5%増の2.5万tと3月以降、2万t台半ばの水準が続いている。フローズンは4万t台の通関だが、昨年が4.4万tと多かった反動で1割減となった。豚肉調製品のうち米国は1万476t(13.3%減)カナダ1,837t(8.6%減)。

[鶏肉]国産の供給タイトと牛・豚に対する価格優位性から引合いが強く、再び4万t台の通関となった。ブラジルの船積みも3月以降3万t以上、6月以降は3万t台後半のボリュームとなっており、8月以降はさらに多めの通関が予想される。その他、家きん調製品のうちタイが2万962t(33.6%増)、中国が1万5,121t(23.7%減)。