新マルキン4~6月補てん額発表、6月も肉専用種発動なし-農畜産業振興機構

農畜産業振興機構は7日、肉用牛肥育経営安定特別対策事業(新マルキン事業)の4~6月分の肥育牛補てん金単価の確定値を発表した。4~6月期では配合飼料価格安定制度の補てんが行われなかったため、概算払いの行われた4、5月分は差額の4,000円の清算払いが行われる。6月は全国ベースの肉専用種で引続き発動は無く、地域算定県でも発動は無かった。交雑種ではもと畜費の増加と取引価格の下落が重なり、4カ月ぶりに発動となった。乳用種では補てんは行われるものの、収支は改善している。

補てん金は、交雑種1万600円、乳用種1万2,900円となった。肉専用種では粗収益が0.8%減、生産費が1.2%増と収支は若干悪化したものの、差額は8万円を超える黒字で補てんは引続きなかった。交雑種は粗収益が3.2%減、生産費が4.1%増と収支は悪化、特にもと畜費が10.1%の増加となり4カ月ぶりの補てん発動となった。乳用種は粗収益1.7%増、生産費1.7%減と改善し、補てん額は前月確定値の2万4,700円から大きく改善した。

6月の平均枝肉価格は(消費税抜き・28市場と相対取引)、肉専用種は2,188円(前月比14円安)、交雑種は1,491円(同44円安)、乳用種は974円(同16円高)と、乳用種のみ上昇した。