輸入在庫4,450t減の16.2万t、輸入品出回り6.9万tに-8月豚肉需給

農畜産業振興機構が発表した15年8月の豚肉需給によると、国内生産量、輸入品をあわせた供給量は前月比1万5,518t減の12.8万t、推定出回り量が1万6,414t減の13.3万tと、出回りが供給を上回り、8月末の推定在庫は4,615t減の17.9万tと、これで3カ月連続の減少となった。

うち国産品在庫は、生産が7,606t減の6.4万t、出回り量は5,781t減の6.4万tとなり、在庫は107t減とほぼ前月並の1.7万tとなった。前年比では18%減と大きく下回る。

輸入品は、輸入量が7,912t減の6.4万t、出回り量は1万633t減の6.9万tと出回りが輸入量を上回り、在庫は4,450t減の16.2万tとなった。前年比でも15%減と徐々に在庫の消化が進んでいることがうかがえる。

また、8月分の牛肉需給表によると、同月末の推定輸入在庫は前月から約3千t減少して13.1万tとなった。前年同月比で19.8%多い。ことし6月に期末在庫はピークに達したが、在庫調整のため輸入量を抑えた結果、減少傾向となっている。もっとも8月の未通関在庫は1.9万t(前年同月比51.3%増)と多いため、9月の輸入・出回り量によっては横ばい~微増となる可能性が高い。

国産については、8月の生産量が2.5万t(14.7%減)と引続き供給タイトにあり、同月の出回り量も少なかったことから、期末在庫は前月から300t弱増えたものの、1.1万t(16.7%減)と10カ月連続で昨対割れが続く。