16年度安定価格牛、豚とも引上げ、豚肉の安定基準価格は5円高445円-農水省

農水省は18日、東京・千代田区の三番町共用会議所で食料・農業・農村政策審議会畜産部会を開き、2016年度畜産物価格を諮問した。指定食肉の安定価格、肉用子牛保証基準価格・合理化目標価格は全て引き上げられ、4年連続の上昇となった。諮問については、同日に妥当と答申された。

豚肉では10~14年度の生産費の平均に対して、16年度の推定生産費が1.057倍に上昇し、安定上位価格は600円(前年度570円)、安定基準価格445円(同440円)とそれぞれ引上げとなった。牛肉では、08~14年度の生産費の平均に対し16年度の推定生産費は去勢肥育和牛0.981倍、乳用雄肥育牛1.034倍となった。生産費は去勢肥育和牛で下回ったものの、平均農家販売価格の上昇などもあり、牛肉の安定上位価格は1,155円(同1,125円)、安定基準価格は890円(同865円)となった。

肉用子牛の保証基準価格では、生産コストの変化率(輸入自由化前7年間の子牛生産費に対する16年度の推定生産費)は黒毛和種1.045倍、褐毛和種1.022倍、その他肉専用種で0.969倍となり、黒毛和種は33万7,000円(前年33万2,000円)、褐毛和種は30万7,000円(同30万3,000円)その他の肉専用種は22万円(同21万7,000円)と上昇した。