12月輸入は牛肉3.1万t、豚肉7.0万t、鶏肉4.8万tか-貿易速報から推計

2016年1月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉3万1,000t前後、鶏肉4万7,500t前後と見込まれる。また、豚肉は動検数量から見て当初は7万7,000t前後とみられていたが、一部で未通関に回り7万t前後と見込まれる。これにより牛肉は、前月比で6,000t前後減少、豚肉は3,000t前後増加、鶏肉は6,000t前後増加すると見込まれる。

財務省の2016年1月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比9.8%増の20万8,551t、地域別には、米国は前年比11.2%増の4万3,839t、EUが40.6%増の3万2,164t、アジアが5.0%減の4万2,261t(うち中国1万4,383t、アセアン2万7,802t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が8.6%増の9万287tとなった。また、前月比では全体で5,554t減少し、うち米国は6,166t減、EUは4,998t増、アジアで9,382t減(うちアセアンが3,138t減)、その他の地域は4,996t増となった。米国の減少とEU・その他の地域の増加が目立つ。

1月の動物検疫数量は、牛肉が前年比19.2%減の3万5,706t、豚肉が31.4%増の9万1,381t(一部既報)、家きん肉が6.2%増の7万2,085t、家きん調製品が12.9%減の1万338tとなった。前月比では、牛肉で7,008t減、豚肉は1万3,389t増、鶏肉は9,892t増、家きん調製品は3,545t減と、牛肉が減少する一方で、豚肉、鶏肉の増加が目立つ。なお、肉類全体の動検数量は22万3,341tで、財務省の肉類総輸入量はこれを1万4,790t下回っており、少なくともこの分が未通関に回ったと考えられる。

これらから推計すると、1月の牛肉輸入量は3万1,000t前後(豪州1万6,000t、米国1万2,000t、NZ1,000t、カナダ1,000t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は7万t前後(EUが3万t、米国1万7,000t、カナダ1万4,000t、メキシコ7,000t、チリ2,000tなど)。鶏肉は4万7,500t前後(ブラジル4万1,000t、タイ5,000t、米国1,000t、その他500tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万7,000t前後と見込まれる。