15年加工仕向肉量は0.5%増44.0万t、輸入豚肉1.7%増、国産豚肉4.7%減

日本ハム・ソーセージ工業協同組合(日本食肉協議会委託事業)が発表した2015年12月の加工仕向け肉量によると、総仕向け肉量は5.8%減の3万7,758tとなった。WHO問題によるハムソーの生産調整により、仕向肉量も減少した。

12月のハムソー生産量は4.2%減少しており、これを若干上回る減少となった。なお、仕向肉量とは別枠のシーズンドが4.8%増加しており、相場の低下とともに再びシーズンドの使用割合が高まりつつあることがうかがえる。仕向肉量のうち輸入豚肉は8.7%減の2万5,095t、一方で国産豚肉は0.5%増の7,009tとなった。また、シーズンドポークは4.8%増の9,038tだった。鶏肉では、国産鶏肉が2.9%減の3,322tとなった。

2015年1~12月の年間累計では、合計仕向け肉量は0.5%増の43万9,865t、うち輸入豚肉は1.7%増の29万7,328t、国産豚肉は4.7%減の7万7,459t、国産鶏肉は前年並みの4万3,813tだった。またシーズンドは7.7%減の9万9,907tと、ほぼ10万tとなった。

10月段階(1~10月)では、仕向肉量は2.1%増加していたが、11月に7.4%減、12月に5.8%減と大きく減少したことで、年間では微増にとどまった。一方で、シーズンドは、10月段階(同)で9.8%減少していたが、10月の10.2%増には届かなかったが、11月、12月とも前年を上回った。結果的に11~12月のソーセージ類の生産は減少するも、シーズンドの使用割合は高まったと見られる。なお、豚肩肉調製品の輸入単価は、15年1月のkg当たり413.2円から、12月には339.3円まで低下しており、現地相場の低下が、使用量の増加につながっている。