15年家計調査、牛肉は支出金額0.3%増、数量5.3%減を単価上昇でカバー

総務省統計局がこのほど発表した2015年の年間家計調査によると、全国1世帯当たり(2人以上の世帯、農林漁家世帯除く)の生鮮肉類の支出金額は前年比4.7%増、購入量は同0.7%増と、牛・豚・鶏肉、合いびき肉とも相場上昇を反映した単価の上昇により支出金額での増加が目立った。

一方、加工肉では、ハム、ソーセージで支出金額、購入数量とも前年を下回った。WHO問題により、10月からの落ち込みが大きかったことなどが大きい。特にソーセージ購入量は、10月に8%減少、12月も9%減と影響が大きかった。ただ、ベーコンは年間で金額、数量でも前年をわずかに上回るなど健闘した。

15年の食料の支出金額は94.1万円、前年比で2万6,041円(2.8%)増加した。品目ごと動向(詳細は次頁に掲載)をみると、生鮮肉類や油脂で現地相場の上昇・円安で単価が上昇、また天候不順による相場高で生鮮野菜の価格上昇で支出が増加するとともに、調理食品(主食、その他含む)、外食での支出が増加していることが分かる。