輸入在庫15.1万tに増加、国産は前年並みの1.7万tに止まる-1月豚肉需給

農畜産業振興機構が7日にまとめた豚肉需給表によると、1月末の推定輸入在庫は前年同月比9.9%減の15.1万tとなった。輸入在庫は昨年5月に17.7万tに達して以降、在庫調整が進んで12月末に13.8万tと14年2月以来久々に13万t台に軽減されたが、昨秋のWHO発表による生産・販売への影響や、年末の欧州便の通関遅れの反動などにより、1月分の輸入量が出回り量を1.3万t上回ったため、8カ月ぶりに前月から積み増しとなった。国産の生産量は前月に比べて減少したものの、前年同月比0.5%増とほぼ前年並みの水準にとどまった半面、推定出回量が同4.3%減の7.4万tとやや少なかったことから、700tほどわずかに増加しているが、14年11月以降、2万t割れの在庫水準が続いている。

一方、1月の牛肉需給によると、生産と輸入品を含めた供給量は前月比1万6,794t減の5.2万t、推定出回り量は同1万8,850t減の5.7万tと、出回り量が上回ったことで推定期末在庫は6,850t減の12.6万tとなった。出回りは前年を下回ったが、輸入、生産とも少なく、結果的に在庫は減少した。

うち輸入品在庫は、輸入量が前月比で9,517t減の2.7万tと大きく減少、出回り量も1万2,205t減の3.3万tと少なかったが、輸入量が極端に減少したことで輸入品期末在庫は5,534t減の11.6万tとなった。国産品は、生産が7,277t減の2.4万t、推定出回り量が6,646t減の2.4万tで、期末在庫はほぼ前月並の1.1万tとなった