畜産販売額は既存店ベースで前年並み、前月から5%下落-6月スーパー販売

日本チェーンストア協会が21日に発表した6月の販売概況によると、会員企業57社・9,416店舗の畜産品の販売額は786億円で、店舗調整後(既存店ベース)では前年同月比0.4%増と何とか前年実績を上回った。ただ、店舗調整前では同0.4%減少している。畜産品のうち牛肉、豚肉、鶏肉は引続き堅調に推移しているほか、鶏卵の動きも良かったものの、ハム・ソーセージの動きが鈍かったという。

惣菜は782億円で店舗調整後が同0.8%減、調整前でも1.1%下回った。こちらは温惣菜が揚げ物、スナック、中華、焼き物の動きは良かったほか、要冷惣菜については洋惣菜の動きは良かったものの、和惣菜の動きは鈍かったという。

食料品全体では、6月中旬以降の農産物の相場高の影響を受けて6,866億円・0.1%増(店舗調整後)とほぼ前年並みに終わり、食料品に占める畜産品の販売額は11.5%、惣菜は11.4%となった。6月の気候は全国各地で平年を上回る降水量に見舞われるなど、天候不順も売上げに影響したとみられる。

16年上半期(1~6月)の販売額は、食料品が4兆1,624億円に上り、前年同期比で2.0%増(店舗調整前0.6%増)だった。畜産品が4,855億円で、同2.0%増(0.7%増)、惣菜は4,871億円で同3.3%増(2.5%増)、農産品5,892億円・1.1%増(0.4%減)、水産品3,863億円・0.6%増(1.2%減)と、食料品のなかでも惣菜の伸びが目立った。