チルド牛肉の協定対象外で基準数量超す、豚肉累計は32.2万tで4%増-財務省

財務省が9月30日付官報で告示した16年度の豚肉・牛肉の累計輸入数量(4~8月)によると、チルド牛肉のうち協定対象外の輸入量は4.8万t(前年同期比52.0%増)に上り、この時点で第2四半期の基準数量を2,928t超えた。北米産チルド牛肉などの増加により、下記表の通りトリガーを超えたのは今年度2度目となる。フローズンの協定対象外も8月までで5.5万t(同18.7%増)に達し、第2四半期の残枠は1.7万tとなっている。協定対象外輸入基準数量だけを超してもsGは発動しないが、今後の動向が注視される。なお、全体の輸入基準数量では、第2四半期のトリガーに対し、チルドは残り5.0万t、フローズンで残り5.8万tとなっている。

豚肉は8月が6.6万t(13.4%増)、年度累計では32.2万t(3.7%増)に上り、第2四半期の基準数量に対して74%を消化した。豪州産牛肉ではチルドが5.4万t(9.3%減)、フローズンが7.5万t(10.8%減)。この時点での枠内消化率はチルドが40%(前年同期は45%)、フローズンで38%(43%)となった。