エスフーズが17年2月期・中間、AURORAパッキングのグループ化で増収増益

エスフーズは12日、2017年2月期第2四半期決算(中間決算)を発表したが、米国のAURORAパッキングがグループに加わったこと、積極的な営業活動により取扱数量が増えた結果、増収増益となった。それによると、売上高は15.2%増の1,384億5,200万円、営業利益は19.0%増の47億1,200万円、経常利益は15.0%増の48億5,100万円、四半期純利益は22.6%増の27億1,100万円だった。また、同社グループは、経営の安定と事業の成長をめざし、かねてから進めてきた食肉の生産から小売・外食までの食肉事業を一貫して行う垂直統合をさらに進化させた。

食肉の製造・卸売事業では、川上部門での新規事業の安定化に力を入れ、国内では昨年5月に北海道で豚肉生産・加工を行う日高食肉センターを稼働させた。米国では、昨年12月にイリノイ州で牛肉生産・加工を行うAURORAパッキングをグループ化し、それぞれ販促に努めた。製品事業では、こてっちゃんの積極的な販促活動による販売量の増加に努めるとともに、フードリエを中心にしたハム・ソーセージ事業の組織再編に取組んだ。この結果、食肉等の製造・卸売事業の売上高は17.8%増の1,227億6,900万円、セグメント利益は20.9%増の42億4,700万円だった。

食肉等の小売事業では、イベント型の提案販売や、レイアウトの再構築、作業工程の見直し、適正な人員配置のためのシフトコントロールを強化した。この結果、同事業の売上高は2.1%増の111億8,800万円、セグメント利益は9.2%増の6億9,600万円だった。

食肉等の外食事業では、ステーキレストラン、焼肉・しゃぶしゃぶチェーン事業の競争力向上のための施策を実施する一方で、不採算店の閉鎖も実施した。これにより、同事業の売上高は7.9%減の38億600万円、セグメント利益は1.3%増の2億8,100万円だった。