各畜種ともに17年の生産・輸出量は前年を上回る見込み-UsDA

ことし生産量の回復で増加基調にある米国の牛肉・豚肉輸出量だが、17年は牛肉・豚肉・鶏肉ともに生産量の増加によって輸出量も一層拡大する見込みとなっている。米国農務省(UsDA)が18日に公表した畜産物需給予測によると、ことしの畜産物輸出量は牛肉が前年比9.1%増、豚肉が同3.7%増、鶏肉は3.9%増とそれぞれ増加するとみられている。さらに17年は牛肉が6.5%増の26億ポンド、豚肉が4.0%増の54億ポンド、鶏肉が5.0%増の69億ポンドに達すると予測されている。

[牛肉]前月発表時から16年第4四半期と17年第1四半期の生産量がそれぞれ上方修正された。8月中のフィードロットへの導入頭数が前年同月比で15%増加しており、ことし後半から来年初期にかけての生産予測の修正につながったものとみられる。その影響もあり、第4四半期から17年第2四半期の生体価格は下方修正され、去勢牛では100ポンド当たり110ドル台で推移するとみられている。また、同期の牛肉輸出量は上方修正され、17年は第1~3四半期はことしをさらに6~8%上回る見通し。