9月末の牛飼養頭数0.5%減の383万頭、黒毛、交雑は下げ止まりか-家畜改良C

2016年9月末の牛の飼養頭数は前年比0.5%減少し382万9,655頭となった。前月比では4,940頭減少したが、うち黒毛和種、交雑種とも前月をわずかに上回り、肉専種は8月に続き9月も下げ止まっている。もともと9月は需要期ではなく、また素牛が高騰している中で、肥育期間を延長する動きがあり、これらが飼養頭数の下げ止まりにつながっているとみられる。

家畜改良センターの個体識別情報によると、16年9月末の牛の飼養頭数は前年比で0.5%減少し、うち黒毛和種は0.2%増とわずかに増加、交雑4.1%増、ホルスタイン雄5.5%減、同・雌で1.7%減となった。黒毛和種はこれで2カ月連続で前年並みから微増となった。交雑種は引き続き前年同月を4%前後上回る一方で、ホルス雄・雌の減少が続く。

前月比では、黒毛和種は455頭増加、交雑は1,184頭増加、ホルス雄で670頭減少、ホルス雌で5,388頭減少した。

黒毛和種、交雑種は前年比、前月比とも上回り、肉専用種については8~9月は減少に歯止めがかかっているが、今後もこの傾向が続くのか動向が注目される。