牛肉4.2万t・前年比8%減、豚肉7.2万t・13%増-9月畜産物輸入

財務省が28日に発表した貿易統計によると、9月の主要畜産物の輸入量は牛肉が4.2万t(前年同月比8.2%減)、豚肉が7.2万t(12.8%増)、鶏肉が4.2万t(16.0%減)に上った。予測よりも牛肉が2千t少なかった半面、豚肉と鶏肉でそれぞれ3千t・2千tほど多い結果となった。

[牛肉]チルドが2カ月連続で2万tを割ったものの、前年同月比では出荷頭数が減少している豪州を除く主要国で大幅増となり、トータルでは12.6%増となっている。フローズンではバラが前年の大幅増(1.5万t)の反動から4割ほど落ち込んでいるものの、ひき材など「その他」の項目で4.0%増加したため、全体では20.4%減少となっている。また内蔵のうち舌の輸入は28.0%増だが、平均輸入単価は27.3%高値にある。

[豚肉]通関が5週分あった関係上、チルドは3.2万t(13.1%増)と、ことし最も多い輸入となった。フローズンは前月から4千t弱減少しているものの、12.6%増の4.0万tと前月に続き4万t台を維持している。豚肉調製品のうち中国は1,827t(5.4%減)、タイ267t(32.9%減)、オランダ648t(107.7%増)、ドイツ241t(49.8%減)、カナダ1,177t(27.9%増)、米国7,929t(10.3%増)だった。

[鶏肉・その他]鶏肉はブラジルの7月積みが少なかったことで全体でも4.2万t(16.0%減)とことし最も少ない輸入量となった。家きん調製品では中国が1万4,300t(2.2%減)、タイが2万1,105t(6.1%増)だった。羊肉はチルドが27.9%増と伸長している半面、フローズンは現地ニューシーズン前の国内在庫調整で46.3%減となっている。