日EU・EPA交渉の早期妥結が現実的に-デンマークセミナーでスヴェイネ大使

デンマーク農業理事会は17日、東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で「ポークセミナーWorld of DANISH CROWN」を開催し、デンマークからの参加とともに食肉業界・外食などから200人が参加した。

開会に当たり、フレディ・スヴェイネ駐日デンマーク大使(=写真㊤)が、「今回のセミナーで業界の課題を学ぶこと、そして両国の関係者が一堂に会することは意義あることだと思う。ここで最近のEPAなどの話題に触れることは当然だが、TPPは皆さんの業界に深く関与することであり、他国に先駆け国会承認(衆院)を行ったことは、駐日大使として喜ばしいと感じる。また昨日、日本政府はEPA交渉の早期妥結に向け担当大使を任命した。EPAに関しては日本の総理大臣とEU代表がすでにコミットしているが、年内にEPAがまとまることは極めて現実的になっている」と、日・EUのEPA交渉の決着が近いことを明らかにした。

さらに、「来年2017年は、日本・デンマーク友好通商150年の記念の年であり、それを記念して共通ロゴ(=写真㊥)を作成した。これが2国間の産業をより強固に結びつける機会になると思う」と、友好通商150年へ向けた取組みを紹介した。

セミナーでは、デンマーク農業理事会のクヌッド・ブール駐ブラッセル代表が「世界の食肉需給動向と日本・EU経済連携協定(EPA)の現状」、デニッシュ・クラウンのポーク部門副社長ソーレン・ティンガード氏が「World of DANISH CROWN-It’s  all about food」、デンマーク農業理事会のカーステン・ブルーン・ラスムセン国際市場本部長が「対日向けデンマーク産ポーク生産、品質管理、安全性の現状」、デンマーク農業理事会の小野澤鉄彦駐日代表が「日本におけるマーケットサービス」についてそれぞれ講演した。