味の素AGF社は、コーヒーで日本の伝統文化である和菓子の可能性を拡げる試みを行っている。

10月16日には、「珈琲♡和菓子プロジェクト」の一環として、①「みなさんが選ぶAGF『煎』と一緒に食べたい和菓子アワード」と②「コーヒーを用いた和菓子コンテスト」の表彰式を都内で開催した。

同プロジェクトは、日本の水に合う「JapaNeedsCoffee」(ジャパニーズコーヒー)を目指し、2年前の発売時から「和菓子を愛する珈琲」のキャッチコピーで人気を博しているレギュラーコーヒー「煎」が展開するもの。同製品は、華やかな香りと澄みきった後味の良さを特徴としている。

同社の品田英明社長は、「『煎』と和菓子を一緒に召し上がっていただくことで、コーヒーの新たな魅力、そして和菓子の奥深さを再発見していただきたい。この相性の良さを広く知っていただくため、同プロジェクトを進めている」と話した。

部門①の「煎」と一緒に食べたい和菓子アワードは、エントリーされた和菓子115品を対象に、特設WEBサイト内で一般投票を行った結果、全国5ブロックから選ばれた上位5品、合計25品が発表された。受賞は、地元で愛される虎屋本店(群馬県)の「鬼もなか」や、柏屋(福島県)の「柏屋薄皮饅頭」など多種多様な和菓子が選ばれた。

部門②は、同社のコーヒー原材料を用いた創作和菓子のコンテスト。和菓子の製造や販売に関わる175名のエントリーから、1次審査と実食審査を経て、グランプリ1品、大賞2品、金賞5品、優秀賞5品が発表され、グランプリには、虎屋の京増正巳さんの「珈琲break」が選ばれた。味の素AGF社の石川裕副社長は、「コーヒーと和菓子のコラボレーションで新しい文化を創造したい。大変難しいテーマだが、日本の伝統である和菓子を発展させることと、コーヒーの焼き方によって和菓子に合う香りを強めるようなAGFのスペシャリティ技術をベースに、和菓子とのコラボレーションに貢献していく」と語った。

また、同社はプロジェクトの一環として、日本の伝統文化の革新者とコラボレーションし、和菓子の可能性を拡げるさまざまな挑戦を行う「AGF『煎』WAGASHI‐INNOVATION(ワガシイノベーション)」を始動することも発表。具体的には、「煎」のイメージキャラクターの七代目市川染五郎さんが18年1月に十代目松本幸四郎を襲名し、親子三代同時襲名となる披露公演に合わせ、演目の「勧進帳」を題材とした和菓子の開発を全国和菓子協会の全面協力の下で進めている。全国の和菓子店などでAGF「煎」との限定セットとしても発売する計画だ。

〈食品産業新聞2017年10月19日付より〉