片岡物産「ラバッツァ」、ブルガリのエグゼクティブシェフとコラボ

(左から)デュボストマネージャー、ファンティンシェフ、小椎尾部長
〈初の日本向け商品をPR〉

片岡物産はこのほど、伊・小売コーヒー市場シェアトップの「ラバッツァ」から、初の日本向けオリジナル商品「クオリタオロビアンコ」「同ネロ」を東京・関東エリア限定で発売した。これを記念し、同社はブルガリのエグゼクティブシェフ、ルカ・ファンティン氏とのコラボレーションにより、ラバッツァに合うオリジナルデザートを「ブルガリイル・リストランテルカ・ファンティン」で20日から提供する。

1日の先行試食発表会で、ラバッツァ社アジアマーケティングマネージャーのエマニュエル・デュボスト氏は「1895年に伊・トリノでスタートしたラバッツァ社は120年の歴史の中で、数多くのイノベーションを生み出してきた」とした上、「生豆のブレンド技術の発明により複数の産地の豆を使って常に同じ味を提供できるようになった」と述べた。

現在、ラバッツァ年間売上高は約20億ユーロ、世界90カ国以上へ進出している。「海外では、その国の文化や嗜好に合わせて提供することが大切だ」(デュボスト氏)というグローバル戦略の下、日本市場ではブランドの看板商品「クオリタオロ」拡張品として「同ビアンコ」「同ネロ」のドリップ(粉)、簡易ドリップの計4品を東京・関東エリア限定で発売した。

片岡物産マーケティング部部長の小椎尾範浩氏は「既存のエスプレッソ抽出用商品はカテゴリーシェアトップだが、日本市場の中ではニッチな存在であるため、近年好調なドリップに着目した」と開発の意図を話した。

今回のコラボで提供するオリジナルデザートは「繊細なラズベリー、ヘーゼルナッツ、KAFA(カファ)コーヒー」「ハチミツのグラニータ、デーツ、アマレナチェリーとカファコーヒー」の2種。デザートと共に提供するラバッツァ業務用の最上級品「カファ」について、ファンティン氏は「フルーツのような香りでワイルド味がある」とした上、「食後ではなく、合間にコーヒーを楽しんでもらうことを考えてデザートを作った」と話した。

〈食品産業新聞2017年11月20日付より〉