UCCグループの日本ヒルスコーヒーは、従来品とは異なる提案を秋冬商品で行い、流通関係者から注目されている。9月10日発売の新商品は、謎の数字が記されたレギュラーコーヒーや、日本で取り扱いの少ない産地(マチュピチュ)の商品に取り組んだ。さらに、超簡便型コーヒーバッグの投入など、140年の歴史を持つ老舗ブランドが、積極的な施策でコーヒー市場の話題喚起を図っている。

今回新たに立ち上げた中容量のレギュラーコーヒー「ヒルス MAJOR DELICIOS as BLACK」シリーズ(250g袋)は、雑味を抑え、ブラックで飲むことを提案する2つの商品。「香りとコクのブレンド」には「51」、「華やかな香りのブレンド」には「34」と謎の数字が記されている。

同社担当者によれば、この数字はメジャーな産地のコーヒー豆の使用割合を示すという。「“香りとコクのブレンド”は、世界最大のコーヒー生産量を誇るブラジル産の中深炒りコーヒーを51%使用し、“華やかな香りのブレンド”は、コーヒー発祥の地といわれるエチオピア産のコーヒーを34%使用した(中深炒り17%と中炒り17%)。産地や味覚での差別化を図る商品が多い中、デザインやコンセプトに工夫を加えることで、売り場での視認性を高めるとともに“ブラックでおいしい”という飲み方提案を行う」。

また、缶コーヒーでも「MAJOR BLACK 香りとコク ブラック無糖」と「同 華やかな香り ブラック微糖」(各185g缶)を発売する。レギュラーコーヒー100%使用で無香料の設計。「缶コーヒー市場は減少しているが、ケース販売では無糖と微糖が微増している。ヘビーユーザーの皆様に向け、お買い求めやすい価格でケース販売も提案する。レギュラーコーヒーとロゴを揃えることで訴求力を高めた」(担当者)。

〈豊かなコクと甘み、後味すっきり 新たな産地の「ペルーマチュピチュブレンド」提案も 〉
新たな産地の提案に挑戦したのは、世界中から個性豊かなコーヒーを提案する「ヒルス ハーモニアス」シリーズの「同 ペルーマチュピチュブレンド」(170g袋)だ。南米ペルーは生産量第8位でコク深いタイプのコーヒーが多いが、マチュピチュは1700~2400mの高地で栽培されるため、豊かなコクと甘みがあり、後味がすっきりで飲みやすい。日本でも人気の観光地のため、飲んで旅した気分も楽しめそうだ。
 「ペルーマチュピチュブレンド」など、個性豊かな「ヒルス ハーモニアス」シリーズ

「ペルーマチュピチュブレンド」など、個性豊かな「ヒルス ハーモニアス」シリーズ

そして、簡便型では、「ヒルス ポットでカフェ コーヒーバッグ」(4P)のレギュラーコーヒーを投入する。コーヒーバッグをポットに入れ、お湯に約3分つけるだけで2~3人分のコーヒーを作ることができる。一杯抽出型を作るのも面倒というコーヒーユーザーの方に向けた超簡便型商品で、忙しい朝の時間帯の主婦などに訴求する。

お湯に約3分つけるだけで作れる「ヒルス ポットでカフェ コーヒーバッグ」

お湯に約3分つけるだけで作れる「ヒルス ポットでカフェ コーヒーバッグ」

担当者は、「従来の市場にないものにもどんどん取り組む。手に取りたくなるパッケージや飲み方の提案、超簡便型商品などで存在感を高めたい」としている。

〈食品産業新聞 2018年9月10日付より〉