茶の生産量 2017年は世界で581万t、過去最高を更新 今後はアフリカ諸国中心に拡大の見通し

生産量の6割強は紅茶、緑茶は約3割だった(画像はイメージ)
このほど発表されたInternational TEA Committee(ITC・国際茶業委員会)確定値によると、2017年世界の茶生産量は581万1631tとなり、過去最高を更新した。

10年前の2008年から47%増の飛躍的な伸長だ。茶生産量トップの中国と2位のインドにおける国内消費量が増加していること、中東などイスラム圏でアルコールの代わりに茶の飲用量が増えていることが需要を底上げしている。

現在、世界の茶生産量の6割強が紅茶、約3割が緑茶と推計され、特に近年は中国中心に緑茶の生産量が拡大傾向にある。

2017年国別茶生産量をみると、1位の中国は前年から8%増の260万t、2位インドは4%増の132万t、3位ケニアは干ばつの影響により前年から7%減の43万tだった。日本は前年並みの7・8万tだが、08年比では16%減と大きく減少した。 今後も世界的に茶の需要は拡大するものと見られ、ケニアをはじめマラウィやルワンダ、ウガンダなどアフリカ諸国中心に生産量が拡大する見通しだ。

〈食品産業新聞 2018年10月4日付より〉