〈水分・電解質補給の重要性の情報提供〉
大塚製薬は、世界の人々の健康に貢献することを理念とするグローバルなヘルスケアカンパニー。ヘルスケアをトータルで捉え、「疾病の治癒」と「健康の維持・増進」の2つの視点から革新的な製品づくりと情報提供を進め、事業と一体化したCSR(CSV)活動を推進している。健康に関する活動は多岐にわたり、熱中症対策など「水分・電解質補給の重要性」や、「女性の健康」をテーマに掲げ、製品開発を行う中で蓄積した知見を生かし、全国各地の自治体や企業と協力しながら啓発活動を実施。また、「いのちや健康の大切さを伝える」活動として、東京近郊の中学校では“いのちの授業”への協賛や、25年にわたりカラダの仕組み・病気や健康についてわかりやすく伝える“OTSUKA まんがヘルシー文庫”を小学校などへ寄贈。そして、バランスのとれた朝食の大切さなどを伝える「食育活動」などあらゆる側面から取り組みを進めている。

毎夏話題になる熱中症だが、大塚製薬は「ポカリスエット」を発売した1980年代、熱中症という概念がなかった頃から水分と電解質補給の重要性を伝えてきた。スポーツ、職場での労働安全衛生、高齢者の水分補給などあらゆる発汗シーンにおいて情報提供および啓発活動を行っている。

具体的な活動では、社員が講師となり、全国の学校や部活動、スポーツ教室などに直接出向き、水分補給の重要性に関する情報提供を行っている。近年では、暑熱環境下で働く人々や、また熱中症による搬送者数が多い高齢者などへ活動の対象を広げている。25年以上にわたる息の長い活動だ。

また、現在45都道府県と連携協定を締結し、健康分野の知見やノウハウを生かし、熱中症対策のみならず、地域課題解決に官民協働で取り組んでいる。

水分補給に関する研究は継続しており、その科学的根拠をもとに運動中だけでなく、冬の乾燥時や風呂上がりなど、日常に潜むさまざまなシーンでの水分と電解質補給の大切さを啓発している。

〈お絵かき感覚で楽しく学ぶ 食育アプリ「スケッチクック」〉
脳の活性化には、栄養バランスのとれた食事が重要であることが、同社の研究でわかったことから、効率よく勉強をこなしたい受験生を中心に、朝食の必要性を伝える教材を提供。また、アスリートや高齢者のための栄養補給なども、製品を通じて、健康維持や増進をサポートする食育活動を長年にわたり実施している。

18年5月からは、学習型レシピアプリケーション「おいしいおえかきスケッチクック」の配信を開始。同アプリは、AIテクノロジーを活用し、子どもが描いた料理の絵をカメラで読み取り、メニューを判別。すると、そのメニューが本物の画像に変身して踊り出し、子どもたちは描いた料理の作り方や、足りない栄養を補完できる食べ合わせのレシピがわかる。栄養バランスの大切さを楽しく学べる食育アプリだ。

家族で食卓を囲んだり、親子で調理する機会が減少し、孤食や欠食、偏食など、子どもが正しい食生活や栄養バランスの知識を身につけづらい環境になったことに着目して開発したという。

公立小学校での体験授業も実施され、描いたおかずの作り方や栄養バランスの良い副菜が紹介されると、参加者から「家でもやってみたい」「お母さんにも教えたい」などの声が上がった。
AIを活用して食育を推進

AIを活用して食育を推進

9月から「スケッチクック」をより手軽に使える動画を公開したところ、10月1日時点で35万再生を突破した。同社は、子どもへの食育を、「親子のコミュニケーションのきっかけにしてもらえたら」としている。
 
これらは全て企業の強みを生かした大塚製薬らしい活動ともいえる。人生100年時代。健康でありたいと考える生活者にとって、「健康の分野でなくてはならない」企業を目指す。
 
〈食品産業新聞 2018年10月15日付より〉