コンビニでチルド無糖茶シェアNo.1のエルビー、新ブランド「香りごこち」で狙う量販店・スーパー本格展開

エルビー「香りごこち」シリーズ
チルド飲料を展開するエルビーは、無糖茶の新ブランド「香りごこち」シリーズ(各1000ml紙容器、税別120円)を3月12日から全国で順次発売する(沖縄県を除く)。ラインアップは全6種類(緑茶、ジャスミン茶〈北海道除く〉、烏龍茶、玄米茶〈中部以西のみ〉、むぎ茶、ほうじ茶)となる。

エルビーの企業としての認知度はまだあまり高くないが、多くのコンビニエンスストアで製品を展開しており、チルド無糖茶のシェアナンバーワン企業だ。無糖茶に関しては一部大手コンビニでPB製品の中身を作ることもしているため、自社製品のパッケージでの展開はまだ大きく広がっていない状況にあるという。

そこで、新製品の無糖茶に「香りごこち」という自社ブランド名を初めてつけて、これまで広く展開してこなかった量販店やスーパーでの販売を本格展開することにしたという。中味はチルド製品という鮮度感を訴求できる特長を生かし、香りを高めた設計に変更。既存のメインユーザーは30-40代男性だったが、新製品では女性やファミリー層にもアプローチする考えだ。

同社マーケティング部の杉澤輝吉文(すぎさわ・きよふみ)さんは、「当社は、チルドのお茶を20年以上作り続けてきました。その知見と経験を活かし、新製品は、緑茶に一番茶を加えるなど、素材やブレンドを一から見直して、いっそう香りのよいお茶に仕上げました。コミュニケーション費用をほとんどかけていないため、価格は既存品から変えていません。これからもお客様に安くて、おいしい無糖茶を提供していきます」と話す。

同社は、生活者のエコ意識が高まっていることを受け、新製品のパッケージ側面には紙パック容器がリサイクル資源であることをイラストで紹介している。量販店やスーパーのチルド飲料売り場に、新風を巻き起こしそうだ。

エルビー マーケティング部・杉澤氏

エルビー マーケティング部・杉澤氏