お酢ドリンクが好調だ。全国清涼飲料連合会の統計資料によれば、18年の酢飲料の生産量は前年比27.9%増の3万3500klになった。同統計に含まれていない有力ブランドもあり、実際の規模はさらに大きいとみられる。大手メーカーによれば、昨年の飲用酢市場は2割以上増加し、小売りベースで約210億円まで拡大しているという。健康素材として定着している食酢だが、18年は人気テレビ番組で何度も紹介されたことから成長に勢いがつき、試しやすいお酢ドリンクの注目が一段と高まっている。
酢飲料の生産量

Mizkanは、飲用酢が前年比約3割増で推移し、500mlの濃縮タイプ8品と、1Lのストレートタイプ9品を展開中。トライアルしやすいストレートタイプが特に好調で、 国産玄米を100%使って醸造した黒酢に果汁を加えた「ブルーベリー黒酢」や「りんご黒酢」などが、飲みやすさから人気を集めているという。
 
タマノイ酢も売り上げが増加傾向にある。主力品の「はちみつ黒酢ダイエット」(125ml紙/900mlPET)だけでなく、「はちみつりんご酢ダイエット」(125ml紙)も、テレビ番組でリンゴ酢が何度も取り上げられた影響から、「大きくジャンプアップしている」(同社)状況。今後、メイン2品のバリエーション拡大も検討するという。
 
ヤクルト本社が展開するトクホ飲料「黒酢ドリンク」(125ml紙)は、前年比約10%増と好調。鹿児島県霧島市福山町産のつぼ造り黒酢を含む純米熟成黒酢と、紀州南高梅を使用したうめ果汁を組み合わせたすっきりした味わいでリピーターの多いことが特徴だ。許可表示は「本品はガラクトオリゴ糖が含まれておりビフィズス菌を増やして腸内の環境を良好に保つので、おなかの調子を整えます」。カロリーは1本あたり23kcalに抑えた。なお、1Lタイプも展開している。
 
伊藤園は、「黒酢で活性」(200ml紙)の販売伸長が続く。国産黒酢を大さじ一杯(15cc)分含有した素材由来のやさしい味わい。ビタミンB1・B6が摂取できる栄養機能食品だ。
 
〈食品産業新聞 2019年3月21日号〉