再生PET樹脂を100%使用の“R100PETボトル”導入、「みまもり自動販売機」で地域にも貢献/キリンビバレッジ〈サステナビリティの取り組み〉

社会との共生を目指し「みまもり自動販売機」で地域社会に貢献(キリンビバレッジ)
キリンビバレッジは、持続可能な成長に向けてCSV経営に取り組み、「健康」、「地域社会への貢献」、「環境」をテーマに実践している。「健康」では、無糖・健康飲料の強化を図り、無糖飲料の販売計画を21年までに18年比で15%増やす。また、トクホ・機能性表示食品やプラズマ乳酸菌飲料の展開も行う。「地域社会」では、スリランカの紅茶農園のレインフォレスト・アライアンス認証取得支援の継続などのほか、国内では、「みまもり自動販売機」を展開する。「環境」では、湘南工場の水力電源など、バリューチェーン全体での環境負荷低減とともに、資源循環型社会に貢献し、3R(リユース、リデュース、リサイクル)を推進。容器の軽量化、ボトルtoボトルなどの取り組みを強化する。
「キリン 生茶デカフェ」

「キリン 生茶デカフェ」

 
キリンビバレッジは、再生PET樹脂を100%使用した“R100PETボトル”を2019年6月から「キリン 生茶デカフェ」(430mlPET)に採用している。キリングループは、同年2月に「キリングループ プラスチックポリシー」を定めており、PETボトルの資源循環を推進するため、2027年までに日本国内におけるリサイクル樹脂使用量の割合を50%に高めることを目指している。
 
そして、「生茶デカフェ」は、再生PET樹脂を100%使用した“R100PETボトル”を採用し、正面に「R100」の文字を配して訴求することで、目標達成に向けた具体策の第一歩とするねらいである。
 
キリンビバレッジによれば、2014年4月に世界初となるPETボトル入りカフェインゼロ緑茶飲料として登場した「生茶デカフェ」の購入層は、「食品を買うときは原材料表示をよく気にする」「健康のために規則正しい生活を心がけている」などと考えている人が約6割いるという。「生茶デカフェ」の “R100PETボトル”は、健康と環境に貢献する商品として位置づけており、さらなるユーザーの拡大と、カフェインゼロ市場の活性化につなげていきたい考えだ。
 
また、容器軽量化に向けた取り組みでは、2LPETボトルで、従来の国内最軽量である28.9gを、口部軽量化で28.3gへ削減して、国内最軽量を更新した。4月から「キリン アルカリイオンの水」で使用している。同PETボトル導入で、年間約107トンのPET樹脂と約375トンのCO2削減が可能になったという。
 
「地域社会」への貢献では、地域の防犯・安全に貢献するカメラ付き自販機の「みまもり自動販売機」を2018年7月から展開している。これは、キリンビバレッジと警視庁西新井警察署(東京都足立区)が「防犯活動に関する覚書」を締結してスタートしたもの。
 
同管内で、通学路や女性・子どもが集う公園付近に加え、賛同した民間企業などへの設置を進めたことで、今年9月までに30台が設置されたという。

〈自販機内臓型カメラで防犯に寄与〉
キリンビバレッジは、飲料メーカーでは初となる商品サンプルに内蔵可能な小型カメラの開発に成功した。従来の防犯カメラのほとんどが自販機の上の高い位置からの撮影であるのに対し、自販機内蔵型のカメラを採用しており、人の目線での映像取得が可能。通常より広角で撮影でき、映像のレベルも高いため、事件・事故が発生した時の捜査活動に有効だとしている。街の死角をなくし、地域の防犯に寄与する取り組みである。
 
映像データは、Wi-Fiで飛ばして送るのではなく、マイクロSDカードに保存し、厳格なセキュリティで管理される。閲覧できるのは同警察署のサイバー対策用のパソコンのみで第三者は見られない。万一、SDカードが奪われても、通常のPCなどにつなぐとデータが壊れる形式のため、二重ロックになっているという。
 
キリンビバレッジは、およそ1年にわたる西新井警察署との「みまもり自動販売機」の取り組みを踏まえ、今後は他のエリアへの展開も進める考え。さらに多くの地域社会に貢献することで、CSVの実践と共に、成長による利益創出を実現する考えだ。