大塚製薬は、さまざまな独自製品を通じて、健康管理の大切さを伝える活動や新たな提案を推進している。近年は都道府県との連携協定を進めてきた。そして、2019年9月に新潟県との連携協定を締結したことにより、いよいよ47都道府県との連携協定の締結を完了した。地域の健康課題の解決を目指し、これまで培ってきた知見やノウハウを活かすことで健康をサポートしていく。

例えば、各自治体と熱中症対策のポスターを協働で作成しているほか、食育に関する冊子やポスターなどの取り組みなども進めている。また、自治体に加え、学校、企業、団体などとも連携し、社会の状況に合わせて接点を広げていく取り組みを行っており、熱中症対策のほかにも、女性の健康や睡眠、食育などにおいて、正しい知識とともに、その解決策を広めるセミナーを全国で実施している。

〈熱中症研究のノウハウを生かす〉
大塚製薬は、科学的根拠に基づく健康情報や製品を通じて、人々の健康維持・増進、そして健康寿命の延伸に貢献することを目指している。その中心には、社会環境の変化に伴う新たな健康課題を捉え、製品で解決策を提案する取り組みがある。熱中症対策では、発汗による脱水が起こす熱中症の問題にいち早く着目し、発汗により失われる“水分・電解質”の補給として、1980年に「ポカリスエット」を開発した。輸液(点滴液)のリーディングカンパニーだからこその発想とノウハウの結晶であり、“水分・電解質補給の常識化”と“熱中症の一般化”に貢献した。
また、スポーツ活動中の熱中症事故防止を目的に、1992年から啓発活動も行っているが、2018年からは、長年の熱中症研究で蓄積したノウハウをもとに、深部体温に着目して開発した「ポカリスエット アイススラリー」を期間限定で発売している。

同製品は、水分・電解質だけでは解決できない熱中症の問題に着目し、熱中症の根本的な要因である身体の熱へのアプローチとなっている。身体を芯から冷やすとともに、水分と電解質(イオン)を補給できる、新しい「ポカリスエット」だ。“凍らせて飲む”スラリーの性状が効率的に深部体温の上昇を抑制するという産官学による共同研究の成果をもとに、新たな熱中症対策飲料としての選択肢を提案している。

身体を内側から冷やして、体内の熱による熱中症を防ぐ製品として、過酷な暑熱環境下での活動が避けられない人や、体温調整がうまく働かない人々に貢献する。

〈食育活動を推進、アプリも配信〉
食育活動は、長年にわたり栄養補助食品を通じて行っている。その活動のひとつには、朝食は摂るだけでなく、栄養バランスが重要であることを科学的に証明し、「カロリーメイト」を通じた、朝食の摂取、バランス栄養の重要性の啓発がある。

一方、家庭においては調理機会の減少や弧食が進み、食の知識を身につけにくい環境となっている。そこで、自宅においても子どもたちが正しい食生活や栄養の知識を身につけ、親子でコミュニケーションをとりながら楽しく学べる機会を提供するため、AIテクノロジーを活用した食育アプリ「おいしいおえかきSke-tchCook」の配信を2018年に開始している。小学校の授業教材にも導入されており、今後全国の自治体などと連携しながら子どもたちに食事と栄養の大切さを広めていく考えだ。
女性の健康啓発へ全国でセミナーを開催

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そして、女性の健康啓発にも注力する。女性の社会進出が進む中、育児、介護、自身の健康問題などと向き合いながら仕事を続けるという課題を抱えている。特に40〜50代女性は、加齢に伴いさまざまな変化が現れ、生活に影響を及ぼすこともあるという。
 
大塚製薬は、心身にさまざまな変化が起こりやすい年代の女性の健康の維持・増進を図るため、大豆イソフラボンのパワーの源である成分エクオールを含む製品「エクエル」を開発した。その知見を活かし、女性の心身に生じる変化と不調、その解決策の正しい知識を広めるためのセミナーを全国で実施している。また、同社のホームページでも幅広く情報提供を行うことでQOL向上とともに誰もが活躍できる社会の実現を目指している。