コカ・コーラシステム、医療機関に飲料130万本を寄付 “聖火リレー”を“医療従事者”へつなぐ

寄贈予定の「コカ·コーラ」「ジョージア」「綾鷹」「アクエリアス」「い·ろ·は·す」
日本コカ・コーラと、全国5社のボトリング会社などで構成されるコカ・コーラシステムは、新型コロナウイルス感染症への対応を行っている医療従事者の人々を応援するため、医療機関などに対して清涼飲料約130万本を寄贈する「Refresh Japan」プログラムを開始した。

5月中旬から公益社団法人日本医師会を通じ、全国の感染症指定医療機関などに対して製品の寄贈を行う。現在、受け入れ先を集約しており、製品の提供を希望する医療機関は、日本医師会から案内されている所定の手続きに沿って申し込みする。

寄贈予定の商品は、「コカ·コーラ」「ジョージア」「綾鷹」「アクエリアス」「い·ろ·は·す」 の5アイテム。休憩時間にワンショットで飲み切れるサイズの300ml前後のアイテムにしたという。日本コカ・コーラの担当者は、「提供予定の製品は、もともと全国各地の聖火リレーの沿道や会場などで配布する予定のものでした。しかし、この未曽有の事態においては、今、応援すべきは全国の医療機関の最前線で戦う医療従事者の皆様であると考え、そうした気持ちを込めてコカ・コーラシステム全体で無償提供を決めました」とする。

コカ・コーラシステムでは、今後も関係団体と連携の上、全国の感染者受け入れ医療機関や感染拡大防止拠点などにも製品の寄贈を進める考え。

今回の寄贈について、日本医師会の横倉義武会長は、「現在、医療関係者は、日々、過酷な状況の中で、新型コロナウイルス感染症と戦っています。そのような中で、清涼飲料を無償でご提供いただくこととなりましたことは大変ありがたく、医療従事者にとっても、大きな力になると確信しております。今日の状況はいつ終息するか分かりませんが、引き続きのご支援・ご協力をお願いた します」とのコメントを寄せている。

〈食品企業による医療従事者への物資支援の広がり〉
日本コカ・コーラの他にも、食品企業による医療従事者への物資支援が行われている。

森永製菓は、新型コロナウイルス感染症対応に従事する医療機関に対し、「inゼリー」合計36万個を無償提供することを4月24日に発表。対象機関は、国内の感染症指定医療機関および新型コロナウイルス感染症患者を受け入れている一般医療機関とし、研究開発などで関連のある大学病院・医師会と相談して調整・準備を進めている。

アサヒグループホールディングス、シダックス、国分グループ本社は、3社で協業し、感染症指定病院を含む全国の病院208か所・約11万8千人を対象に、「カルピスウォーター」「クリーム玄米ブラン」などアサヒグループの商品約1億1000万円相当の寄付による支援を4月20日から実施している。シダックスの病院におけるネットワークと、国分グループを中心とした物流網を活用し、全国7か所の配送拠点から各病院へ商品を届けている。

アサヒ飲料「カルピスウォーター」寄贈の様子(長野県・桔梗ヶ原病院)

アサヒ飲料「カルピスウォーター」寄贈の様子(長野県・桔梗ヶ原病院)