伊藤園が異例の取り組み、自社サイト「CHAGOCORO」で他社製品も販売、コロナ禍の生産者を支援

伊藤園「CHAGOCORO」
伊藤園は、お茶の生産者と消費者をつなぎ、リーフ茶(茶葉)の消費・認知拡大を目指す新しいネット通販ページを立ち上げ、7月17日からスタートする。

お茶の生産者が丹精込めて作り上げた国産リーフ茶を送料無料で購入できるが、自社製品だけでなく他社製品も販売リストに入っており、異例の取り組みとなっている。

この取り組みは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、在庫の滞留や売上減少などが顕著な食材の販売促進を支援するため、農林水産省が対象品目のインターネット販売にかかる送料を補助する事業(令和2年度 国産農林水産物等販売促進緊急対策事業 品目横断的販売促進緊急対策事業におけるインターネット販売推進事業)に参画するもの。

近年日本では、生産者の高齢化等を背景に、茶農家や茶栽培面積などが減少している。このような苦しい状況にある中で襲いかかった新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた生産者を支援すべく、農水省支援事業に参画し、伊藤園が運営するサイト「CHAGOCORO」(ちゃごころ)内に、新しくインターネット通販ページを立ち上げる。

「CHAGOCORO」は、お茶による世界の広がりや日常にお茶があることの素晴らしさを伝えながら、主に10代〜30代におけるお茶への関心拡大を目的としたサイトとなっている。

同社は、「“CHAGOCORO”の主要ターゲット層である若年層に向け、茶製品のみならず、お茶を楽しむ時間やアイディア、情報を共有することで、生産者と事業者、そして消費者間の双方向のつながりを生み出し、“お茶をいれる”市場拡大につなげます」としている。

製品例

製品例

 
また7月下旬からは、リーフ茶をお洒落に楽しむための茶器(急須・湯のみなどは送料有料)なども購入できるようになるほか、今秋までには購入者限定サービスとして、生産者をはじめとするこれまでに「CHAGOCORO」に登場した人々と購入者をオンラインでつなぎ、直接コミュニケーションできる場の提供も計画している。
 
◆伊藤園「CHAGOCORO」サイト
https://www.chagocoro.jp/